パーソナリティ障害の症状|専門機関を受診しよう

女の人

原因と治療法

看護師

精神疾患は誰にでも起こりうる病気ですが、完璧に治療をするためには長い時間が必要です。場合によっては年単位での治療をすることもあり、健康的な生活を取り戻すためには相当な覚悟と努力、さらに周囲の協力が必要です。精神疾患で最近認知度を上げている病気がパーソナリティ障害です。パーソナリティ障害には様々なタイプがあり、現れる症状も異なります。実はこの病気が発症する原因は具体的に解明されていませんが、遺伝と育ってきた環境が発症の要因になるという考えが有力です。遺伝的にパーソナリティ障害を引き起こしやすい人が、病気を発症しやすい環境で育つことによって症状が現れますが、幼少期にトラウマを抱えている人は特に発症のリスクが高いと言われています。幼少期は、子供の人格形成に重要な時期で、この時に虐待を受けたり、母親と愛情関係が上手く築けずに育ってきた人は感情のコントロールが難しくなり、アイデンティティの確立に悪影響を及ぼす可能性があります。また、母親との関係が密接すぎて、親離れや子離れができない共依存の関係を長く続けている人や、親の期待通りの行動をしようと頑張ってきた優等生タイプの人もパーソナリティ障害を発症しやすくなっています。パーソナリティ障害は人によって時間の経過と共に改善することがありますが、病気に気付かずに放置しておくと、摂食障害やうつ病のような命に関わる精神疾患を併発する可能性もあるので、セルフチェックなどで症状の確認をしてから心療内科や精神科などの専門機関に相談しましょう。

パーソナリティ障害の診断基準はいくつかありますが、社会性に欠けた行動をとったり、患者本人が病気のことで思い悩み、仕事や私生活を送ることが難しくなっているとパーソナリティ障害である可能性があります。もともとパーソナリティ障害を発症する原因である人格には個性があるので、一概には判断できませんが、万が一自分の行動のせいで対人関係などが円滑に進んでいないと感じているのなら、専門家の力を借りて問題を解決しましょう。パーソナリティ障害を専門機関で治療するとき、主に薬物療法が行なわれます。薬で症状を抑えながら認知療法や精神分析を行なう精神療法などを並行して行なうことで、考え方や行動パターンを改善していきます。パーソナリティ障害は患者本人の考え方が偏っているので、治療のためには柔軟な発想が出来るように社会性のある正しい考え方へと軌道修正する必要があるのです。精神疾患の治療は本人だけではなく周りとの連携が重要です。担当医師と相談しながら体と心の状態を確認し、臨機応変に治療方法を考えていきながらゆっくりと症状を改善していくので、治らないからと焦らず、自分の病気と向き合っていきましょう。また、パーソナリティ障害のような精神疾患は一度治ったと思っても再発する場合が多く、自己判断で治療を止めてしまうと、さらに病状が悪化する恐れがあるので、医師から処方された薬は最後までしっかりと飲むようにして、日常生活の中でも自分の行動を見つめ直す努力をしましょう。さらに、患者の家族も正しい接し方を覚えて、患者が治療に専念できるようにサポートしてあげるべきです。